第7シーズン    1996年（H8）／全15話

《著者》池波正太郎

番組タイトル

放映日ほか

ストーリー

原作タイトル

備考

第１話
(110)

麻布(あざぶ)ねずみ坂(ざか)

初回放映日：
1996.8.21（水）47分

脚本：
櫻井康裕

監督：
小野田嘉幹

出演：
中村宗仙：芦屋雁之助
石島精之進：中原丈雄

指圧師・中村宗仙には好まれていない様子なのに、宗仙宅に親しく出入りしている浪人がいた。その浪人･石島精之進は、白子屋菊右衛門の配下だった。

文春文庫
「鬼平犯科帳(3)」
収録／麻布ねずみ坂

その他出演者：
お八重：速水典子
川谷の庄吉：螢雪次朗
お絹：仰樹枝里

第２話
(111)

男(おとこ)のまごころ

初回放映日：
1996.8.28

脚本：
安倍徹郎

監督：
高瀬昌弘

出演：
田中貞四郎：片岡弘貴
密偵・源助：大杉 漣
亀吉：小倉久寛

平蔵が江戸へ帰って来た。平蔵の留守中、大した事件もなかったが、放火魔が一人掴まっていた。捕らえたのは、同心・田中貞四郎とその密偵・源助。下手人は、菓子屋・柏屋の下男・亀吉だという。だが、平蔵はうすのろで人がいい亀吉が犯人であることに疑問を持つ。

文春文庫
「鬼平犯科帳(5)」
収録／鈍牛

その他出演者：
無宿者・安兵衛：小鹿番
沢田筑後守：西山辰夫
柏屋留右衛門：石浜祐次郎

第３話
(112)

妖盗葵(ようとうあおい)小僧(こぞう)

初回放映日：
1996.9.4

脚本：
下飯坂菊馬

監督：
高瀬昌弘

出演：
葵小僧芳之助：島木譲二

盗賊・葵小僧一味は、金品を盗むだけでなく女房や娘を犯す。それは、身内から奉行所へ届けを出すのをはばかるようなあくどい仕事の仕方だった。

文春文庫
「鬼平犯科帳(2)」
収録／妖盗葵小僧


角川文庫
「にっぽん怪盗伝」
収録／江戸怪盗記

その他出演者：
京屋善太郎：山本宣
お千代：岩本千春
小四郎：市山登
畳職人市兵衛：高木二朗
 

第４話
(113)

木(こ)の実鳥(みどり)の宗八(そうはち)

初回放映日：
1997.4.16

脚本：
野上龍雄

監督：
井上 昭

出演：
宗八：大木実
宮口伊織：高橋長英

忠吾と見回りをしていた平蔵は、老爺が旗本・宮口伊織の懐中物を見事に掏り盗ったのを見た。スリは、金だけを抜いて紙入れを捨てた。それがスリの常道であったが、その紙入れの中に残っていた大きな商家の間取りをかいた絵図面が入っていた。スリの老爺は、木の実鳥の宗八という。

文春文庫
「鬼平犯科帳(13)」
収録／春雪

その他出演者：
おきね：山口美也子
大塚清兵衛：本城丸裕
川辺軍兵衛：谷口高史
袈裟蔵：武井三二
霞の定五郎：波辺哲

第５話
(114)

礼金(れいきん)二百両(にひゃくりょう)

初回放映日：
1997.4.23

脚本：
安藤日出男

監督：
高瀬昌弘

出演：
横田大学：磯部勉

二千石の大身旗本・横田大学の只一人の後継ぎである千代太郎が誘拐された。その犯人は金千両と引き換えに、千代太郎を帰すという。与力・小林金弥を通して平蔵は、内密で解決してほしいと横田大学から頼まれる。

文春文庫
「鬼平犯科帳(6)」
収録／礼金二百両
 

その他出演者：
横田芳乃：小畠絹子
山中伊助：河原崎建三
谷善左衛門：多々良純
千代太郎：藤山扇治郎
又太郎：小林宏史

第６話
(115)

殺(ころ)しの波紋(はもん)

初回放映日：
1997.4.30

脚本：
野波静雄

監督：
小野田嘉幹

出演： 
富田達五郎：萩原流行
犬神の竹松：河原さぶ

暗夜の川に一艘の小舟、そこに三つの影があった。一人は、船頭・留吉、もう一人は薬種商・橋本屋助蔵。そして、その二人を切り殺したのは、火盗改方の与力・富田達五郎であった。その殺しをじっと枯葦の間から目撃している者があった。盗賊・犬神の竹松である。

文春文庫
「鬼平犯科帳(13)」
収録／殺しの波紋

その他出演者：
お吉：大藤三莱
多加：志乃原良子
幸：藤井真理

第７話
(116)

五月雨(さみだれ)坊主(ぼうず)

初回放映日：
1997.5.14

脚本：
安倍徹郎

監督：
高瀬昌弘

出演：
石田竹仙／天徳寺善達／羽黒の久兵衝：上田耕一

盗賊改方の人相書も描く絵師・石田竹仙。竹仙は、自分の家の外に倒れていた血まみれの男が、竹仙を久兵衛という男と間違ったらしく「久兵衛どん……十日のお盗めは、だめ……」と言って息絶えたと平蔵に話す。

文春文庫
「鬼平犯科帳(10)」
収録／五月雨坊主

その他出演者：
およね：池波志乃
長五郎：和崎俊哉
お栄：奈良富士子

第８話
(117)

泣(な)き味噌屋(みそや)

初回放映日：
1997.5.28

脚本：
櫻井康裕

監督：
高瀬昌弘

出演：
川村弥助：平田 満
さと：北原佐和子

盗賊改方の勘定掛の同心・川村弥助は、泣き味噌屋とあだ名されるほどの臆病者だった。その川村の愛する妻・さとが実家からの帰りに強姦され絞殺された。

文春文庫
「鬼平犯科帳(11)」
収録／泣き味噌屋

その他出演者：
秋元左近：亀石征一郎
和田木曽太郎：伊藤高

第９話
(118)

寒月(かんげつ)六間堀(ろっけんぼり)

初回放映日：
1997.6.4

脚本：
田坂 啓

監督：
三村晴彦

出演：
市口瀬兵衛：中村又五郎
山下藤四郎：潮哲也

平蔵と彦十は、老武士が浪人につきそわれる駕籠を待ち伏せ、襲いかかろうとして失敗したところを目撃する。老武士・市口瀬兵衛は平蔵に、山下藤四郎が息子を殺したので、その敵討ちをするのだという。やっと見つけた山下藤四郎が、駕籠に乗っていた金貸しだったのだ。平蔵はその話を聞き、助太刀をすると言うのだった。

文春文庫
「鬼平犯科帳(7)」
収録／寒月六間堀

その他出演者：
おとせ：中村久美
利助：加島潤
 

番組タイトル

放映日ほか

ストーリー

原作タイトル

備考

第10話
(119)

見張(みは)りの糸(いと)
 
 
 

初回放映日：
1997.6.11

脚本：
谷川庄司

監督：
高瀬昌弘

出演：
稲荷の金太郎：片桐竜次
和泉屋東兵衛：奥村公延

彦十が品川で出会った、盗賊・稲荷の金太郎をつけ、茶店・大黒やが盗人宿だと判明する。大黒やの見張り所に、大黒やの真向かいにある仏具屋・和泉屋東兵衛が決まる。だが、その仏具屋は元盗賊たちがやっている店だった。

文春文庫
「鬼平犯科帳(16)」
収録／見張りの糸

その他出演者：
おきく：一色彩子
戸田銀次郎：遠藤征慈
井関録之助：夏八木勲

第11話
(120)

毒(どく)

初回放映日：
1997.6.18

脚本：
下飯坂菊馬

監督：
舛田明廣

出演： 
山口天竜：佐川満男
伊太郎：有園芳記

平蔵はスリが、陰陽師・山口天竜の懐中の物を掏り盗ったのを見て、スリをした伊太郎を捕まえる。掏り盗った物は、金３０両。そのうえ毒薬を見つけ、平蔵は疑問を持つ。

文春文庫
「鬼平犯科帳(11)」
収録／毒

その他出演者：
万右衛門：津村鷹志

第12話
(121)

あいびき

初回放映日：
1997.6.25

脚本：
下飯坂菊馬

監督：
小野田嘉幹

出演：
仁兵衝：三遊亭金馬
お徳：左時枝
朋斉：竹本孝之

大工の仁兵衛の女房・お徳は隠れて、神主の朋斉とあいびきをしていた。お徳は朋斉に頼まれ、仁兵衛の書いた商家の見取り図を渡すのだが、その商家が次々と盗賊に襲われるのだった。

その他出演者：
文吉：櫻木健一

第13話
(122)

二人(ににん)女房(にょうぼう)

初回放映日：
1997.7.2

脚本：
安倍徹郎

監督：
三村晴彦

出演：
高木軍兵衛：ジョニー大倉
佐吉：石田登星

用心棒の一件以来、高木軍兵衛は剣術の稽古に身をいれていて、近所に入った盗賊二人を切り捨てる。その盗賊たちは彦島の仙右衛門の一味であり、佐吉もその仲間だ。その佐吉が昔なじみの軍兵衛に人をひとり殺してくれと頼んできた。

文春文庫
「鬼平犯科帳(12)」
収録／二人女房

その他出演者：
お増：伊佐山ひろ子
捨蔵：廣田行生
彦島の仙右衛門：中野誠也

第14話
(123)

逃(に)げた妻(つま)

初回放映日：
1997.7.9

脚本：
野波静雄

監督：
小野田嘉幹

出演：
藤田彦七：うじきつよし
おりつ：江口由起

忠吾の酒の友、浪人・藤田彦七は妻に子を捨てて逃げられていた。後妻をもらったばかりの藤田のところに、先妻・おりつから助けてほしいと書かれた手紙が届いたという。忠吾は平蔵に相談し、助けようとする。

文春文庫
「鬼平犯科帳(19)」
収録／逃げた妻

その他出演者：
おみね：佐藤恵利
お千代：石井トミコ
宗六：園田裕久
燕小僧：赤星昇一郎
内田重蔵：山下洵一郎

第15話
(124)

見張(みは)りの見張(みは)り

初回放映日：
1997.7.16.

脚本：
野上龍雄

監督：
三村晴彦

出演：
長久保の佐助：本田博大郎
杉谷の虎吉：金子研三

おまさは老盗・長久保の佐助と偶然出会う。佐助はたった一人の子・佐太郎を盗賊・杉谷の虎吉に殺され、その敵討ちをしようとしていた。そして、その杉谷の虎吉は、粂八の以前の仲間だった。

文春文庫
「鬼平犯科帳(12)」
収録／見張りの見張り

その他出演者：
お六：清水ひとみ

ナレーター（中西 龍）、音楽（津川利章）

火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵宣以(のぶため) （中村吉右衛門）、
平蔵の妻・久栄（多岐川裕美）、
平蔵の長男・辰蔵（長尾豪二郎）、三沢(巣鴨の)仙右衛門（北村和夫）

与力

佐嶋忠介（高橋悦史）、天野甚造（御木本伸介）

筆頭同心

酒井祐助（勝野 洋）

同心

村松忠之進（沼田爆）、木村忠吾（尾美としのり）、
沢田小平次（真田健一郎）、
松永弥四郎（不破三四郎）、
小柳安五郎（香川照之）、山田市太郎（辻 政宏）、
竹内孫四郎（中村吉三郎）、山崎国之進（中村吉次）、
原田一之助（木村 栄）

平蔵の剣友

岸井左馬之助（竜雷太）、
井関録之助 （夏八木勲）

密偵

相模の彦十（江戸屋猫八）、
大滝の五郎蔵（綿引勝彦）、
おまさ（梶芽衣子）、小房の粂八（蟹江敬三）、
伊三次（三浦浩一）

軍鶏鍋屋・五鉄の三次郎（藤巻潤）、おとき（江戸家まねき猫）
茶店・笹やのお熊（五月晴子）