第3シーズン    1991年(H3)/全19

《著者》池波正太郎

 

番組タイトル

放映日ほか

ストーリー

原作タイトル

備考

第1話
(048)

鯉肝(こいぎも)のお(さと)

 

 

初回放映日:
1991.11.20(水)

脚本:
田坂 

監督:
小野田嘉幹

出演:
岩吉:安藤一夫
長虫の松五郎:垂水悟郎
鯉肝のお里:野川由美子

夜更けに腹をすかして倒れていた岩吉に、あだっぽい女が声をかけた。その女が岩吉にのっぺい汁のうまい大根屋で飯を食べさせている様子に、密偵のおまさは疑問を感じる。女・お里は、腕のよいキセル作りの松五郎の所に姪という触れ込みで住んでいた。話を聞いた平蔵は、お里を女賊だと見込みをつける。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (9)
収録/鯉肝のお里
 

その他出演者:
大根屋女房:石井富子
新助:山内としお
徳次郎:島 英臣
 

 

第2話
(049)

剣客(けんかく)

 

 

初回放映日:
1991.12.4

脚本:
櫻井 康裕

監督:
小野田嘉幹

出演:
石坂太四郎:中尾 
松尾喜兵衛:丘路 

平藏は忠吾と見回り中、着物の袖に血のついたを見つけ、忠吾にあとを追わせる。だが、周囲には騒ぎが起った様子はなかった。その時、非番の筆頭同心・酒井に、ばったり出会う。酒井は剣術の師、松尾喜兵衛を見舞うところであった。平蔵は酒井と松尾を見舞うが、松尾が何者かに殺されているのを発見する。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (6)
収録/剣客
 

 

その他出演者:
定八:石橋正次
留吉:江幡高志
市兵衛:大橋壮多
 

第3話
(050)

馴馬(なれうま)三蔵(さんぞう)

 

 

 

 

 

初回放映日:
1991.12.11

脚本:
池田太郎

監督:
高瀬昌弘

出演:
お紋:伊藤美由紀
馴馬の三蔵:金内喜久夫

呉服問屋・扇屋が小僧を除き斬殺される。その小僧が言った言葉から、鮫州の市兵衛が浮かんだ。だが、粂八は、市兵衛をお紋のかたきと恨んでいた。お紋は粂八が盗賊だった頃、愛した女だ。しかし、お紋は市兵衛の女だった。市兵衛に追われ二人は、馴馬の三蔵の所へ逃げ込む。三蔵はこころよく女房おみのの所へ逃してくれる。だが、それにも関わらず、粂八がお盗めから戻ると、お紋とおみのは殺されたあとだった。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (18)
収録/馴馬の三蔵
 

 

その他出演者:
瀬田の万右衛門:
高野真二
 

 

 

第4話
(051)

()つけ船頭(せんどう)

 

 

初回放映日:
1991.12.18

脚本:
安藤日出男

監督:
井上 

出演:
常吉:下條アトム
おさき:竹井みどり
西村虎次郎:伊藤敏八

平蔵は見回りの時に、船宿加賀屋の船頭・常吉をひいきにしていた。常吉は口なしの常吉と呼ばれるほど、無口な男だった。だが、その日の常吉は、女房のおさきと同じ長屋の浪人・西村虎次郎が浮気をしている所に出くわした後で、荒れていた。ぼやとなった火に出くわした常吉は、そのことをきっかけに火つけの虜になっていく。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (16)
収録/
火つけ船頭
 

その他出演者:
久助:北見治一
およし:南條郷子
鳥蔵:松本幸三 
関本の源七:徳田興人

第5話
(052)

(くま)五郎(ごろう)(かお)

 

 

 

 

初回放映日:
1992
H4.1.22

脚本:
田坂 

監督:
高瀬昌弘

出演:
信太郎/洲走の熊五郎:
高橋長英
お延:音無美紀子

羽黒の丁右衛門の残党を追って上州に出ばっていた盗賊改めは、丁右衛門の右腕と言われた洲走の熊五郎と山猫三次を追い詰める。だが、熊五郎は、三次を助けに来ると捨て台詞を残し逃げてしまう。上州では以前、熊五郎に殺されたまさぞうの女房・お延が茶店をやっていた。お延は病気の男・信太郎を助けたことから、愛し合うようになる。信太郎が商いを終えたら一緒になろうと出かけたあと、人相書きによって、熊五郎と信太郎がそっくりであることを知る。

 角川文庫刊
「にっぽん怪盗伝」
収録/熊五郎の顔

 

その他出演者:

和泉屋治右衛門:

高城淳一

由松:岡田一恭

第6話
(053)

いろおとこ

 

 

初回放映日:
1992.1.29

脚本:
笠原和夫

監督:
加島幹也

出演:
寺田又太郎/源三郎:
鷲生
 
おせつ:山下智子
市兵衛:中井啓輔

若き同心・寺田源三郎は、寺の境内で盗賊・鹿熊の音蔵に殺された兄・又太郎の密偵だった女・おせつと出会う。おせつの叔父、市兵衛が、音蔵の逃走と又太郎の死に関わっていた。平蔵は又太郎の死に不信を抱き、源三郎に手を引けと命ずるのだが……。

文春文庫
「鬼平犯科帳(12)
収録/いろおとこ

その他出演者:
お篠:山本郁子
鹿熊の音蔵:浜田 
矢島孫九郎:堀田真三
松倉の清吉:伊藤 
小吉:南 宗一郎

 

第7話
(054)

谷中(やなか)いろは茶屋(ぢゃや)

 

初回放映日:
1992.2.5

脚本:
井手雅人

監督:
井上 

出演:
墓火の秀五郎:長門裕之
お松:杉田かおる

墓火の秀五郎一味の凶行がまた起こった。盗賊改めが色めき立つなか、同心の忠吾は、最近、見回りにも身が入っていない。それというのも、いろは茶屋のお松に入れあげていたからだ。お松を気に入る川越の旦那は、お松と忠吾のことを知り、十両もの大金をくれるが、この旦那こそ、墓火の秀五郎だった。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (2)
収録/谷中・いろは茶屋

 

その他出演者:
乙吉:松山照夫
お徳:正司花江
いろは茶屋女将:
山口朱美
国太郎:野口 
吉兵衛:東田達夫
文治:河本忠夫
定八:山下悦郎
伊佐蔵:野々村  

第8話
(055)

妙義(みょうぎ)(だん)右衛門(えもん)

 

初回放映日:
1992.2.12

脚本:
谷口 喜羊司

監督:
高瀬昌弘

出演:
高萩の捨五郎:菅原謙次
妙義の團右衛門:財津一郎

密偵・高萩の捨五郎は、妙義の團右衛門から声をかけられる。團右衛門は、以前、捨五郎から聞いたろうそく問屋の三倉屋を大仕掛けな仕事で狙うと言った。江戸で初めてのお盗めでもあることだし、捨五郎に助けてくれと言う團右衛門。そのうえ、自慢げに役宅の飯炊きに配下のものを入れていることまで捨五郎に話すのだった。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (19
収録/妙義の團右衛門

 

その他出演者:
鳥居松の伝七:江藤漢
沼田大七:千波丈太郎
竹造:うえだ 
松代屋のお峰:
桃山みつる
 

 

第9話

(056)

雨隠(あまがく)れの鶴吉(つるきち)

初回放映日:
1992.2.19

脚本:
安倍徹郎

監督:
小野田嘉幹

出演:
雨隠れの鶴吉:石原良純
お民:早野ゆかり

釜抜きの清兵衛の配下、雨隠れの鶴吉お民の盗賊夫婦は、故郷である江戸に12年ぶりに帰ってきた。その頃、盗賊改めは、藤間の百三を追っていた。墓参りをする夫婦は、偶然平蔵の剣友・禄之助と出会う。鶴吉は、禄之助のおせっかいから、疎遠になっていたの父・石屋源右衛門と再会する。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (11)
収録/雨隠れの鶴吉

 

 

その他出演者:
貝月の音五郎:
荘司 
竹造:児玉泰次
石屋源右衛門:
織本順吉
 

 

 

番組タイトル

放映日ほか

ストーリー

原作タイトル

備考

10
(057)

網虫(あみむし)のお(きち)

初回放映日:
1992.2.26

脚本:
下飯坂 菊馬

監督:
高瀬昌弘

出演:
同心・黒沢勝之助:磯部勉
網虫のお吉:風祭ゆき

同心・木村忠吾は、同心仲間の嫌われ者・黒沢勝之助が手配中の女賊、網虫のお吉と茶屋に入っていくのを目撃する。網虫のお吉は、苅野の九平という大盗賊を惑わした毒婦だという。疑惑をぬぐいきれない忠吾は、黒沢を尾行し、黒沢がお吉の体だけではなく、金まで巻き上げていることを知る。そしてお吉は、今では歌村清三郎という琴師の女房となっていた。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (16)」
収録/網虫のお吉
 

 

その他出演者:
歌川清三郎:佐原健二
志村軍造:山本昌平
 

 

11
(058)

夜鷹(よたか)(ごろ)

初回放映日:
1992.3.4

脚本:
下飯坂 菊馬

監督:
高瀬昌弘

出演:
おつね:野平ゆき

夜鷹が次々と斬殺される事件が起こった。彦十の知り合いの風車のおつねは、病気の亭主と子供を養うため、夜鷹となっていたが、そのおつねが餌食になってしまう。彦十の悲しみを知った平蔵は、夜鷹殺しを捕まえると約束する。密偵のおまさは平蔵の命をうけ、夜鷹に化けて囮となるのだった。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (4)
収録/夜鷹殺し
 

 

その他出演者:
川田長兵衛:中野誠也
留吉:高峰圭二
福井昌貞:山村弘三
伊助:川上 
 

 

 

12
(059)

隠居(いんきょ)(がね)七百両(ななひゃくりょう)

初回放映日:
1992.3.11

脚本:
安倍徹郎

監督:
小野田嘉幹

出演:
お順:浅野愛子
堀切の次郎助:芦屋雁之助

平蔵の嫡男・辰蔵は、鬼子母神前の茶屋の娘・お順にひとめぼれしていた。茶屋を営む無愛想なお順の父・次郎助は、元は白峰の太四郎の片腕と言われた男だった。その店に、太四郎の隠居金七百両を預かってほしいと男がやってきた。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (7)
収録/隠居金七百両



 

その他出演者:
阿部弥太郎:坂詰貴之
奈良山の与市:小野武彦
松浦与助:小島三児
薬師の半平:中田浩二
孫吉:多賀
 
 

13
(060)

尻毛(しりげ)(ちょう)右衛門(えもん)

初回放映日:
1992.3.18

脚本:
久喜 千彩子

監督:
小野田嘉幹

出演:
布目の半太郎:堤 大二郎
おすみ:水野真紀

尻毛の長右衛門の配下・布目の半太郎と薬種問屋の下女(引き込み役)のおすみは恋仲であった。半太郎は、今度のお盗めがすんだらおすみと一緒にさせてくれるように長右衛門に頼むつもりだったが、そんなことを知らない長右衛門は、半太郎におすみを女房にしたいと言うのだった。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (14)
収録/
尻毛の長右衛門

 

 

 

その他出演者:
尻毛の長右衛門:
小林 昭二
塚原の元右衛門:
穂高 
藤坂の重兵衛:
伊吹聰太郎
為七:奥久俊樹
 

14
(061)

(ふた)つの(かお)

初回放映日:
1992.3.25

脚本:
安藤日出男

監督:
高瀬昌弘

出演:
阿呆鳥の与平:花沢徳衛
おはる:宮沢美保
夜ぎつねの富造:坂本長利

風邪で寝込んでいた彦十を見舞った帰り、平蔵は、阿呆鳥の与平に茶屋・ひら井に案内される。そこで会った娘・おはるから、このひら井には、もみ上げに刀傷のある男が出入し、女将も数人の男と話しているような時があり気味が悪いと聞く。その話から、もみ上げに刀傷の男は、夜ぎつねの富蔵ではないかと平蔵は思い当たる。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (12)
収録/二つの顔
 

 

その他出演者:
おろく:工藤明子
神崎の倉次郎:田中浩

15
(062)

(ほのお)(いろ) スペシャル

初回放映日:
1992.4.1.

脚本:
田坂 

監督:
小野田嘉幹

出演:
峰山の初蔵:新田昌玄
荒神のお夏池内淳子

密偵・おまさは、縁日で盗賊・峰山の初蔵に声をかけられる。以前おまさが配下にいた荒神の助太郎が死に、二代目が披露されることになったというのだ。初蔵は、おまさにその荒神の仲間に入ってほしいと言うのだった。一味の仲間になり、様子を探ることになったおまさだが、二代目が女だと知り驚く。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (23)
収録/炎の色

「(24)」収録/誘拐

その他出演者:
袖巻の半七:花上晃
神谷勝平:立花一男
平山清三郎:草見潤平
牛子の久八:出水憲司
 

 

 

16
(063)

おしま金三郎(きんざぶろう)

初回放映日:
1992.4.15

脚本:
井手雅人

監督:
小野田嘉幹

出演:
同心・松波金三郎:峰岸徹
牛尾の又平:玉生司郎
ませの七兵衛:不破万作
おしま:蜷川有紀

あくの強い腕ききの同心・松波金三郎は、盗賊・牛尾の又平を追っていた。ませの七兵衛は、松波に使われている密偵だった。その七兵衛の所に、牛尾の又平の引き込み役のおしまが足抜けしたいと七兵衛を尋ねて来た。同心・松波は、おしまを抱き、牛尾の又平の情報を得る。それにより、松波は手柄をたてるのだが、おしまと情を通じたことで役目も身分も失い放逐される。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (20)
収録/
おしま金三郎
 

その他出演者:
富山の治兵衛:
広瀬義宣
茂吉:柳川清
おちよ:海部八千代

 

 

17
(064)

忠吾(ちゅうご)なみだ(あめ)

初回放映日:
1992.4.29

脚本:
下飯坂菊馬

監督:
小野田嘉幹

出演:
お雪:喜多嶋 
つちや善四郎:山田吾一
鈴鹿の又兵衛:高松英郎

同心の忠吾は浪人にからまれている娘・お雪を助ける。お雪は、足袋屋つちや・善四郎の姪だった。だが、お雪は本当は盗賊・鈴鹿の又兵衛の娘だった。鈴鹿の又兵衛は、盗賊から足を洗うために収め金を得るための最後のお盗めをするつもりだ。忠吾はそのことを知らず、お雪と恋仲になるのだった。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (2)
収録/お雪の乳房


 

 

その他出演者:
梅原の伝七:
三上真一郎
 

 

 

18
(065)

おみよは()

初回放映日:
1992.5.6

脚本:
櫻井康裕

監督:
高瀬昌弘

出演:
青堀の小平次:近藤正臣
お八重:桃山みつる
おみよ:吉沢梨絵

殺し屋・青堀の小平次は、八幡屋利兵衛の妾・お八重を殺害したところを、使用人のおみよに顔を見られてしまう。顔を見られたからには始末するのが殺し屋家業の掟だと、小平次は言われる。青堀の小平次はおみよを探すが、なぜかおみよは小平次のことを誰にも話していないのだった。

新潮文庫
「江戸の暗黒街」
収録/おみよは見た


 

その他出演者:
大島の治兵衛:
草薙幸二郎
字吉:西沢利明
金釜の又市:片桐竜次
おしん:永井紀子
そばやの女将:
宮本毬子
 

19
(066)

密偵(みってい)たちの(うたげ)

初回放映日:
1992.5.13

脚本:
野上龍雄

監督:
高瀬昌弘

出演:
豆岩:青木卓司
竹村玄洞:戸浦六宏

酒を飲んでいた密偵の粂八、おまさ、五郎蔵、伊三次、豆岩は、最近の盗賊の急ぎ働きに不満だった。飲んでいるうちに、犯さず、殺さず、貧しき者からは盗まずという盗賊の三カ条を今の盗賊たちに見せてやろうという話が飛び出す。狙いは、因業金貸し医者・竹村玄道。おまさ一人が反対をするのだが、彦十、五鉄の三次郎まで男たちはみんなその話に乗り気だった。

文春文庫
「鬼平犯科帳 (12)
収録/密偵たちの宴

 

その他出演者:
鏡の仙十郎:
五味龍太郎
大崎重五郎:岩尾正隆
 

 

 

 

 

ナレーター(中西 龍)、音楽(津川利章)

 

火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵宣以(のぶため) (中村吉右衛門)、
平蔵の妻・久栄(多岐川裕美)、

平蔵の長男・辰蔵(長尾豪二郎)

 

与力

 

佐嶋忠介(高橋悦史)、
天野甚造(御木本伸介)


 

筆頭同心

 

酒井祐助 (柴俊夫から勝野 洋に変更

 

同心

村松忠之進(沼田爆)、
木村忠吾
(尾美としのり)、

沢田小平次(真田健一郎)、
松永弥四郎
(宮川不二夫)、

小柳安五郎(香川照之)、
山田市太郎(三ツ矢真之)、
竹内孫四郎(中村吉三郎)、

山崎国之進(中村吉次)

 

平蔵の
剣友

 

岸井左馬之助(江守徹)、
井関禄之助 (夏八木勲)

 

密偵 

 

相模の彦十(江戸屋猫八)、
大滝の五郎蔵(綿引勝彦)、おまさ(梶芽衣子)、
小房の粂八(蟹江敬三)、伊三次三浦浩一)、
岩五郎
(通称、豆岩またはちび岩)青木卓司
高萩の捨五郎(菅原謙次)

 

軍鶏鍋屋・五鉄の三次郎(藤巻潤)、おとき(江戸家まねき猫)

 

医師・井上立泉(牧 冬吉)

 

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